使い分けたい5つのコーヒー抽出方法

初回公開日:2021年1月17日
更新日:2021年1月17日

「良いコーヒー豆なら、よりおいしく飲みたい!」
誰しもそのように思うんじゃないでしょうか。

コーヒーはその抽出方法によって、豆それぞれが持つ味わいの引き出され方が異なります。豆に合わせて、または飲みたい味わいをイメージしながら、お好みの抽出方法を選んでみるのも楽しいかもしれません。

コーヒー抽出の主な方法5つをご紹介します。

①ドリップ(透過抽出+自然ろ過)

ネルドリップ
ペーパードリップ
ケメックス…

「ドリップコーヒー」といってもその方法は様々です。
「透過」という原理で抽出されます。
ドリップには、ペーパードリップという手法があります。皆さんが「コーヒーをいれる」と聞いて真っ先にイメージする方法かと思います。ドリッパーに紙のフィルターをセットし、コーヒー豆にお湯を注ぎます。ドリッパーにもさまざまな種類があり、ドリッパーの形状によってフィルターの形を選ぶ必要があります。
詳しくはまた別の機会に。
→抽出の仕方でここまで変わる?!奥深いドリップコーヒー

②プレス(浸漬抽出)

コーヒープレス
フレンチプレス
プランジャーポット…

ドリップコーヒーと違い、お湯の温度、抽出時間を合わせるだけで、簡単にいつもほぼ同じ条件でコーヒーの抽出が可能です。実は、コーヒー抽出の際に「条件を合わせる」ことは非常に難しく、美味しいコーヒーを探求するのに大切なことだったりします。
紅茶や緑茶と同じように一定時間お湯に浸すという「浸漬」という原理で抽出します。
ペーパードリップと異なり、コーヒーの微粉や油脂分が除去されないという特徴もあります。
→初心者必見!手軽で簡単なフレンチプレス式でコーヒーを飲もう

③サイフォン(浸漬抽出+吸引ろ過)

コーヒーサイフォン…

昔ながらの渋い喫茶店にあるという理科の実験器具みたいなインテリア的なイメージを持っている人も多いのでは?
日本では1970~80年代の自家焙煎店全盛期にネルドリップとともに一躍流行となりました。器具が少し効果だったり、場所をとることから、家庭向きかというと難しいですが、それもサイフォン式の良さの裏返しです。実はサードウェーブの波に乗って、その魅力が見直され始めています。
コーヒーのトレンド「サードウェーブコーヒー」とは?

④エスプレッソ(透過抽出+加圧ろ過)

エスプレッソ
ラテ…

コーヒーの飲み方として人気な「カフェラテ」は、エスプレッソをミルクで割ったものだということをご存知でしょうか。そのイメージでエスプレッソ単体をお店で注文した時に、その量の少なさと苦さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
美味しいエスプレッソをお家で飲むには、ある程度のグレードのエスプレッソマシンが必要です。少しハードルが高いかもしれません。10気圧前後の圧力で濃厚なコーヒーエキスを抽出します。「クレマ」といわれる泡ができるのが特徴です。

⑤モカポット(透過抽出+加圧ろ過)

マネキッタ
直火式エスプレッソ…

モカポットはヨーロッパの家庭で広く普及しているコーヒー抽出器具です。そのかわいいフォルムから、コレクション的な要素もあります。ちなみに一般名称的に使われる「マネキッタ」はメーカー名です。
蒸気圧でコーヒーを抽出します。圧力で抽出するといえばエスプレッソに近いですが、抽出圧力は2気圧とはるかに低いです。「クレマ」の浮かんだエスプレッソとは大きく異なるため、ここでは別の抽出方法として紹介しました。

以上、コーヒーの主な抽出方法5つをご紹介しました。
同じ豆でもコーヒーの抽出方法を変えることで、
いつもと違ったフレーバーを発見できるかもしれません。
それぞれ試してみてくださいね。

~まずはコーヒ―。考えごとはその後で~

重箱にもどる