「ロバな暮らし」のお話

初回公開日:2020年12月12日
更新日:2021年1月31日

数年前にモロッコを訪れました。
私にとって初のアフリカ大陸。

歴史的建造物や壮大な自然、生活に溶け込む信仰心に、独特な「静」の空気感を感じるとともに、

市場には色鮮やかな野菜や果物がならび、そこに住まう人の満ち溢れるエネルギーに触れ、まさに「活」力を感じました。

招かれざる者の侵入を拒むかのよう細く入り組んだ街路には、たくさんの生活が垣間見られます。

そこでは、人と一緒に働く「ロバ」の姿をよく目にします。

自分より大きな荷を背に乗せるロバ。
お店の脇でじっと誰かを待つロバ。

一生懸命に働くロバの姿が、多くの仕事を常に抱えいろいろな人と関わり合いながら働く人の姿と重なりました。

生きるために働くのは人と一緒なんだ…と。

調べたところ野生のロバは、本来群れをつくらず自由気ままに暮らしているそうです。

きっとあのロバもどこかで息抜きし、自分のための時間を過ごしているのでしょうか。

あなたは「自分のための時間」を大切にしていますか?

そんな自問を抱えつつ送る生活のさなか、私は「コーヒーのおいしさ」に出会いました。

ただ苦いだけ。
眠気を覚ますための黒い液体。
それがこれまでの私の「コーヒー」のイメージでした。

実は、コーヒーのことを今より少し知るだけで、ちょっとした手間ひまをかけるだけで

「コーヒー」は
日々の生活に安らぎと彩りを加える
「嗜好品」になります。

私にとって、日々忙しく余裕のない毎日に、野生のロバのような「自分にわがままな時間」を、もたらしてくれるのがコーヒーです。

一生懸命に働くロバが
「自分のために過ごす時間」を想像したことから始まったのが
「ロバな暮らし」です。

家事に仕事に忙しい「人間」へ
「コーヒー」を通して「自分のための豊かな時間」を提案します。

~ まずはコーヒー。考えごとはその後で ~

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